【見世物ロックンローラー「淫肉の宴」】
(1995年3月『ザ・ニューナンブ』オンステージ at「さくら千葉花祭り」ルポ)


 


【取材・文=児玉アパッチ総帥 構成=血祭鉄兵


3月ホニャララ日の夕暮れ時、
千葉中央公園特設ステージ前は
異様な熱気で破裂寸前だった。

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千葉最大のロックフェスタ
「さくら千葉花祭り」
をシメるロックショーが始まろうとしているからだ。


それまで登場していたバンドは爽やか高校生ロックバンドや、
地元の呑み仲間で結成されたと思しき
ビートルズファン親父のコピーバンドなど、
長年パンクを聴き続けてきた
“魂のパンクス”

punk_rocker01

の私には「ぬるい」としか言いようのない出し物の連続で
フラストレーションたまりまくり。

こんな奴らが、日本が世界に誇る
X JAPAN

や、
ジャガー星から飛来して住み着き、カルト的な人気を誇る
JAGUAR
TIMEMACHINE
などを生んだ

“ロックンエルサレムCHIBA”

のレベルかと思うと、
恥ずかしくてしょうがない。


(それでも合間のゴリラの着ぐるみ山本リンダの『狙いうち』
に合わせて激しく踊りまくる

「ゴリラのハードダンスショー」

だけは、会場のちびっ子も私も大フィーバーの大ヘドバン大会だったので、
あのゴリラはロックスピリッツを持っているに違いない)


フェスティバルをシメる大トリの出現を待ち構え、
客席には既に十数人もの大観衆が
パイプ椅子に陣取り、貧乏ゆすりでスタンバっている。

「ドカーン!!」

何事だ!?

急にステージが爆発した!!

モウモウと上がる白煙の向こうに、
忍者ルックのヤングどもが決めポーズで見栄を切っている。

持っている楽器類から、

ボーカル、

エレキ蛇皮線、

ドラムセット、 

シンセサイザー MM6

踊り娘(姫忍者)、

の5人編成バンドのようだ。

newnambu

「えーと、はじめまして。
『ザ・ニューナンブ』でーす。
えーと『呑めば元気』という曲をやりまーす!!」

ボーカリストのシャウトに応じて、
ギターのパンキッシュなリフがすぐに割り込んだ!!

曲調はサラリーマンの哀感をパンクビートに乗せた

“社会派ハードパンク”。


♪たとえ仕事が辛くともォーッ、

♪たとえ給料安くともォーッ、

湯豆腐食べて酒を呑めば元気ッ!

呑めば元気ッ!!


オオッ、庶民の生活にハートフルなまなざしを向けた
フレンドリーな歌詞がステージと観客席の距離をひとつにしたぞ!!

『呑めば元気』で観客のハートを握りつぶしたきゃつらはもう、
好き放題のヤリ放題。
                                          
「皆さ〜ん。これがおしまいの曲でーす。

『これじゃ奴らの思うツボ』

ヘイ! ミュージック、スタート!!」


ボーカルのMCが終わると同時に8ビートの暴風音が会場を襲い、
垢抜けないギターがのたうつ。

そして、ボーカルの扇情的なシャウトが炸裂!!


♪ツボツボツボツボ思うツボーっ

しっかりしてくれ〜〜。

♪ツボツボツボツボ思うツボーっ

なんとかしてくれ〜〜〜っ!!


「やつら」と「思うツボ」がいったい何を指しているのか
全くわからないが、
哲学的で深遠な歌詞とパンクビートの合体ワザに
目ん玉ピョーン!!


こいつら絶対売れるぞー!!

調子に乗ったボーカルが観客をあおる!!


「皆さーん。拍手が大きければ、
このギタリストは
いつもより余計にギターを弾きまーす!!」


華麗な挑発に千葉の観客も
貧乏ゆすりで対抗開始!!

ギタリストもハッスルプレイでこれに応える!!


「この男いつもより余計に弾いておりまーす。

さぁー弾けーっ!!

もっと弾くんだぁーーーーーーーーッ!!」


ボーカルとマネージャーらしき男だけが数人の観客と一緒に大ハッスル!!



マネージャーらしきメガネ男はこぶしを振り上げつつも

「危ないですよーっ!!

押さないでくださーい!!」

と、オールシッティングにもかかわらず
座った客に注意を促す!!

これだ!! 

これぞモノホンの“パンクギグ”だ!!

私の頭の中で
“『ザ・ニューナンブ』サクセスストーリーin千葉”
が一気に炸裂した!!


千葉県インディーズチャート1位

カラオケ喫茶 笑福」の推薦ゲット

ちばテレビ『カラオケトライアル』出場

ちばテレビ『カラオケトライアル』10週勝ち抜き

ちばテレビ大晦日カウントダウンスタジオギグ

千葉動物公園1日園長ギグ

千葉ポートタワーバンジージャンプギグ

印旛沼清掃ギグ
(ザ・ニューナンブvsカミツキガメ)

ジェフ千葉サポーターズソング提携
『これじゃやつらの思うツボ』

千葉ロッテマリーンズ応援ソング提携
『呑めば元気』

マザー牧場1日占領ギグ
(ダイブ・イン・アニマル)

千葉競輪場1日全レース予想ギグ

松戸競輪場1日全レース予想ギグ

船橋オートレース1日全レース予想ギグ

船橋競馬場1日全レース予想ギグ

佐倉市Qちゃんロードランニングギグ

千葉県ホテル三日月竜宮城スパ
縦断宴会場ギグツアー


千葉武道館ワンマン3DAYSソールドアウト
千葉武道館

と、まさに「フォルコメンハイト(完璧)」な、
『ザ・ニューナンブ』サクセスストーリーin千葉
に酔いしれつつ、周囲を見れば
とっくに夜の闇に包まれていたが、
会場は酔っぱらった客も巻き込んで
“田舎村の宴会の余興的”
フィーバー!!



こうして『ザ・ニューナンブ』による千葉制覇ファーストギグは
見事なフィニッシュを飾ったのであった!!

(※2019年時点でザ・ニューナンブがメジャーデビューしたという
情報を全く目にしないので、本誌では彼らは海外レーベルと契約し、
海外でパンクギグを開催中に違いないとの結論に至りました)
 


 


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